菊貼花提梁壺(無款)

この手は,平凡社の図録にほぼ同じものが載っています。平凡社のものは,南京博物館所蔵のもので,写真でみるかぎり取っ手付け根に傷がありますが,こちらは完全に無傷。高台の処理が南京のものとは違います。清朝中期の名品です。さすがにこの茶壺をブリーチに入れるのは,犯罪行為の様な気がしてそのままにしてあります。
ゆったりとしたボディのラインはもう最近では再現出来ないものです。(以前この茶壺を蒋彦先生が制作されていましたが・・・)
本当に素晴らしいボディラインですね。

落款
無款