中国宜興款の朱泥倣壺で小さい12杯くらいのものです。
小さめの「倣壺」という形は現時点で第一工場のリストにありません。(大きい250cc超のものはあるようですが。)
ここは伏せますが,あるところの仕上げを見ると当時の仕上げとは明らかに異なる最近の処理がされています。よってこれは90年以降の新しいものであると思います。
「中国宜興」自体は老一廠の商標ではないと思われますので,これを贋物とかコピーとも言えず,ただの量産品といえます。
また最近流通している墨縁齊意堂,福記や王寅春款はほとんど最近の作ですが,款は個人作家・工房を示すので倣作(コピー)であると言えます。