早期壷 その16 盔帽(鉄兜)標準壺(レプリカ)

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1930-1950

盔帽標準壺は「膨蓋水平」ともいわれ,胎土に細かい梨皮胎の水平壺で潮汕功夫茶用に生産されました。大きさは2杯が主,4杯がわずかながら,6杯以上はほとんど無いようです,蓋内に杯数を押したものがある,4杯壺には「六杯」款が入る。蓋が鉄兜に似ているのが特徴,ほぼ球体で,注ぎ口がとがってハンドル下にネズミのしっぽのような飾りが入ります,(このレプリカにはありません)壺底には「荊溪惠孟臣製」の落款,高台に整形がなされており後の標準壷とは異なっています。

早期標準壺の原点です。写真は最近のレプリカですが,この独特の蓋の中国軍鉄兜状のフォルムが特徴です。