■茶壺の造形的な特徴 | ||
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■大きな茶壺や紫砂泥のもの時代の特徴がはっきりしていて,少しなれると,時代がある程度分かるようになりますが,朱泥の小さな茶壺は,まず専門家でも正確な時代を判別するのは難しいといわれています。 |
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清朝中期から末期 | |||||||
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民国の茶壺 | |||||||
民国の頃のデザインは把がかなり細くなってきます。把をつける位置もバランスや重心を考慮したものになります。 |
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清朝中期から末期にかけて,だんだんと袴が長くなっていき,民国時にはこのように極端に長い袴も登場します。この長い袴は,功夫茶用として,茶壺に目一杯お湯を入れても,たれてこないという実用性をかねています。 |
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現代の茶壺 | |||||||
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多孔が基本です。 |
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袴は極端に長くなくバランスの良い感じになっています。 |
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スワトウ茶壺の特徴 | |||||||
スワトウ壺は,昔から潮州スワトウで工夫茶用の道具として無くてはならない宜興「孟臣壺」の不足を補うコピー品として生産されてきました。 同様の理由で昔から,香港・台湾・日本などにもかなり早い時期から輸出されています。スワトウの古壺は,それはそれで,味があるといえます。ただし,現在のスワトウ壺は,この特徴はなく,型出しでもっと煉瓦のような感じのぬめっとした胎で,まったく食指が動きません。(現在香港で売られている茶壺の大部分は粗悪なスワトウ壺です) |
土味が全く宜興のものもとは違います。 このぼつぼつしている部分は,梨皮(正式には調砂)といいます。このようなぼつぼつ(調砂)がスワトウの特徴ではなく,宜興にもあります。これは,宜興の調砂をスワトウでまねたもので,珍しいものです。土味の差はその下の胎を指しています。 |
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スワトウ製の胎 一見すると宜興製とも見えます。(現に古美術店などではこれを宜興といって売っているところも結構あります) |
一番のポイントは,内部の底がろくろで作ったように同心円状になっていることと,張り合わせ跡が無いことです。また,内部は一般的に輝きがなくすぐに分かります。 |
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台湾製茶壺 | |||||||
台湾製の茶壺もすぐに判定がつきます。スワトウ製のもの以上に土味が違います。一般的にはこの茶壺のように研磨して艶を出しているものが多いです。 |
スワトウ製の胎台湾製の茶壺は,ろくろ作りですから,このように胎にろくろ跡がはっきりと残っています。(この跡があるものは,手[キ立]といって手工製の明かしでもあり,逆に台湾製でこの跡がないものは,型出しの量産品ということです。) |
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初期常滑茶壺 | |||||||
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