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■北京博物館めぐり | |
北京はほぼ2年ぶり。 最近大陸は「窯跡めぐり」しかしていないので,北京も上海も通過地点という位置づけになってしまいます。 今回は,ほぼ2年ぶりなのでひととおりの博物館巡りをしました。いつも行くところは3カ所。 故宮博物院,首都博物館,歴史博物館の3つです。40年ぶりだか50年ぶりだか北京にクリスマスから5日間降り続いた雪がしっかり凍り付いて,かなり厳しい寒さ! 北京には3日間いたのですが,毎日乗るタクシーの運転手さんが,今日は今年一番寒い!と同じことを言う!! |
雪の故宮というのも初めての経験。風もあって,むちゃくちゃ寒い! 故宮は,いつも「陶瓷館」とその裏にある乾隆帝の住まいだった「養心 殿」しか見ないのですが,今回は,別に永楽窯の青花展という企画展がありこれも堪能しました。 陶瓷館は,実に目立たないロケーションにあって,一般の観光客はまず訪れません。というより,団体旅行の場合ガイドがここはパスするようです。時計館や宝物館のほうがびっくりしますから・・・ ここも1時間ほどいましたがその間訪れた人は数人でした。 陶瓷館,今回は宜興窯のものが4点ほど展示されていました。 例の,金彩の紫泥方壺。琺瑯彩全釉の筋紋壺。あとは,宜鈞をかけた飾り物です。時大彬の堆朱のものは展示されていません。 加えて,汝窯や,哥窯など重要なものの展示もありませんでした。 でも,ここっていつも思うのですが,実に展示されている焼き物のいごごちが良さそうに見えます。やはり本来あるべきところにあるからなんでしょうね。 本当は,三希堂あたりに汝窯を展示して見せてくれたら最高なのですが・・・ 三希堂などは,故宮というキンキラのイメージとは違って,落ち着いた木造の家具や柱などが多いせいもあるのでしょうが,実に美しい景色です。 (陶瓷館は,写真ok) |
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北京首都博物館 | |||||||
首都博物館は,擁和宮のそば孔子廟の中にあります。ここもあまり観光客が来るところではないです。いつ行っても貸し切り状態。分かりづらいというせいもあるのでしょうが,孔子廟を参観しても,首都博の展示を見ないで帰る観光客も多いようです。 今回は,常設展のほか昨年(02年)に同館が収集した主な文物の展示がありました。結構日本の人形とかを収集しています。 常設展は,いつも思うのですが,照明が暗すぎてもうひとつよく見えません。書画をおいてあるなら納得しますが,焼き物は照明くらいでは大丈夫だと思うのですが・・・ ここでは,右の写真にある金代の鈞窯があって,たしかこの形のものは数年前の台北の鈞窯特別展でも展示されなかったような気がします。 鈞窯からの帰りだけにひとしおでした。 龍泉窯なども展示されています。また,ここは結構宜興紫砂も持っているのですが,常設展示はされていません。 売店で,一昨年に出た同館の図録を180元で購入。 (ここも写真ok) |
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北京歴史博物館 | |||||||
天安門広場に面した歴博は,今回ちょっと内部を工事中で心配したのですが,焼き物の展示はちゃんとやっていました。 企画展は,唐三彩を中心とした展示。 ここはけっこうセキュリティが厳しく,最初に入り口で荷物のX線検査を受け,okだとコインロッカーの専用コインを渡されます。それでその番号に入れると,あけるためのパスワードが印字されます。(台湾のコインロッカーのようなパターン) あけるときは,ロッカーのコンソールにパスワードだけを打ち込むと,自動的に扉が開くようになっています。 常設展では,汝窯,南宋官窯,,哥窯,定窯,越窯の秘色青磁(法門寺の例の布の模様がうつったもの)などが展示されています。 (でもふと思ったのですがこれってレプリカじゃないですよね?) 汝窯も,窯元を見てきたばかりなので,感慨ひとしおでした。また,鈞官窯もひとつあったりします。あまり展示品が多くないので,かえって集中して見られます。 宜興では,有名な供春壺が一番奥に鎮座しています。顧景舟大師の最後の言葉が,あれは偽物だといったとかいわないとか・・・ それはともかくとして,ひさしぶりに穴があくほど見てきました。 (ここも写真ok) |
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おまけ | |||||||
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