イギリス ワトコンベ窯

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イギリスで作られた倣宜興「ワトコンベ窯」の急須です。最近は窯自体が閉じたようで見ることはできませんが、バランスの良いポットです。ヨーロッパでは磁器の生産よりも宜興の倣作が先に立ち上がりました。ビクトリア&アルバート博物館に同様のポットが収蔵されています。

 

呉瑞全 楓渓窯

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水平壺一筋40年の呉瑞全作品。これも落ち着いたトラディショナルなデザイン。この作品の良さはなんと言っても水色。水色というのは焼き上がった状態の透明感で,これほど水色があでやかな現代作品には滅多にお目にかかれません。

ちなみに呉先生今の宜興と同じ浙江省の泥を使っています。

章燕明 楓渓窯

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現在水平壺の世界での人気ダントツ 潮州楓渓窯 中国陶磁芸術大師「章燕明」作の標準壷です。最近の作風は作品集をみても現代の中国陶芸作家さんにありがちな「妙」なデザインが多いのですが,本作は違い「ちゃんとやればすごいんです」的な超トラディショナルな早期作品です。欠点がないです。鶯歌の阿萬師を彷彿させる上がりです。でもこういう伝統的な良作だけを作っていると評価されないのが現代中国陶芸界なのかもしれません。